アマチュア無線

2025/02/08

フツー、のダイポールアンテナ

結局、これかぁ。
ツイストペアケーブル給電のダイポールアンテナもフツー、に飛ぶからこれでいいように思うのだが、よくよく考えてみれば、給電線が軽ければ釣り竿の先に結び付けることはできるから、細い同軸ケーブルを使えば良いじゃん、てなことになる。ジャンク箱を漁ると以前室内のテレビ配線に使っていた1.5D-2Vが見つかる。約5mあまり。これを使えば釣り竿の先端にあまり負荷がかからず持ち上げることが出来る。

1738992880805

1738992880799

今日は日本海側は今年一番の寒波で大雪。埼玉でも強風が荒れ狂う。POTAに行くのも寒いので、お庭で移動のまねごとを。ツイストペアケーブル給電よりも、若干エレメント長を短くする必要があったが、すんなり共振点は見つかる。

ちょっとしゃくだから、取り換えればツイストペアケーブル給電もできるようにしてある。1.5D-2Vは実測で0.2dBぐらいのロス。至って優秀である。当然、ケーブル単体のリターンロスもいい。

これで、40mのFT8で試し打ち。まあ、普通に飛びますね。ATU100との併用で40m~10mのWARCバンドを含む全バンドでマッチングが取れる。給電点は地上高約8mほど。やはり、給電点が高いのは有利だ。

ということで、フツーのダイポールアンテナが一番使いやすそう、というオチのない話でした。

| | コメント (0)

2025/02/01

ツイストペアケーブル給電ダイポールアンテナ

これの、続編である。ツイストペアケーブルで何とか7MHzあたりで使えるのではないかと、当たりがついた。これを使ってダイポールアンテナを作る。
ツイストペアケーブルを使うメリットは軽量であり、グラスの釣り竿で保持できるのではないかと考えたところにある。正攻法ならば、1.5D2Vあたりを使うのが良い。あえて、それではなくて、これを使って見たところに、意固地になっている。伝送損失が1dB程度あるので、必ずしも最良ではない。

明日は南岸低気圧の影響で関東でも降雪があるかも知れない。なので、今日の土曜日に何とか試して見たい。伝送路単体で評価して、線路長を調節することで、誤魔化して?50オームでマッチングが取れるようにした。ここに、これに近いインピーダンスを持つエレメントをつければ、アンテナとして機能するのではないかと考えた。

で、始めたのだがうまくいかない。土曜の午前中はこれに費やした。移動して試す前に自宅の庭で予行演習。うまく、7MHzでリターンロスが下がらない。諦めて、昼食後、撤収を始めると、エレメントが異様に長い。庭で展開するのだが真っすぐ張れなくて、ジグザグと。おかしい!。測ってみると何と2倍の片側20mあまり。ああ、やってしまった。もっと早く気がつくべきなのだが、やっている時は気がつかない。冷静に見るとすぐにわかるものの。
片側10mぐらいから切り詰めて、7MHzに追い込む。

Dp_test

Dp_r_loss

何とか、できたので、早速、CWで試し打ち。1stQSOはDQRさん、すんなりできる。信号も強いから、このアンテナは実用になりそう。

随分と出遅れたが、これから、POTAの移動地へ。どうせなら、新しいところへ行ってみたい。1時間弱かかるが、吉川公園を目指す。野田橋の渋滞に巻き込まれるが、15時過ぎに現地に着く。ここは広いからフルサイズのダイポールアンテナを展開するにはもってこいだ。

Jp1172
綺麗に上がった。やはり、垂直系よりも良いみたい。コンディションにも助けられたが、もらうリポートはいい。低いが垂直系の給電点よりは高い。フルサイズはいいみたいだ。

Jp1172_1

 

Dp
ツイストペアの給電線とエレメント。やはり、ダイポールアンテナは安定しているように思う。
まあ、こんなことをするよりも、1.5D2Vあたりのケーブルで作る方が、安直だと思ふ。

 

| | コメント (0)

2025/01/27

電話線(0.5mm径、PVCツイストペアケーブル)はアンテナ接続の伝送路として使えるか?

ちょっと、お遊びをして見た。釣り竿でダイポールアンテナを展開しようとすると、同軸ケーブルが重くて垂れ下がってしまう。1.5D2Vでも使えば良いが、長いのを買うとなるとそれなりの金額が必要となる。
昔ならば300オームのTVフィーダーだが、手には入るがこれも高価だ。で、思いついたのが電話線。電話の屋内工事に使うジャンパー線だ。
これもジャンク品で100m余りを100円で手に入れた。

その昔、仕事で電話用の多対の屋内ケーブルでデータ伝送する実験をしていた。1マイクロ秒ぐらいのパルスを通すのだが、ケーブルの特性インピーダンスが分からない。そこでやったのがパルスジェネレータでインパルスのような短い波形を入力させる。200mあまり先の遠端に可変抵抗器をつけておいて、送信端に反射が戻ってこないように抵抗値を調整する。その時得た抵抗値は100オーム前後。反射がなくなるところが、ケーブルの特性インピーダンスになる。

この時は1マイクロ秒=1MHzぐらい。ケーブル自体はもっと上まで伸びているが、果たして無線で使う7MHzで使えるかは疑問だ。

ペアケーブルは平衡線でそのバランスは、単体では80dBを越える。原理的には、よじってあるので外部からの雑音も相殺して乗らない。また、ケーブルの信号も外部には放射しないというのが原理になる。これを無線周波数帯に使う実例を見たことがないので、何らかの制限があるに違いない。であるが、あえて使って見た。といっても、単体の特性を取っただけだけれども。。。

ケーブルはこれ。

Twist_cable

7Mhz帯用のツイストペアケーブルの長さは、14m程。この長さが、肝?になる。
Imp
下の写真は、ケーブルの両端にソータバランを挿入してみた。
見事に高域の特性の暴れがなくなって、素直な特性になっている。
線路は平衡系、測定器は不平衡。NNjさんからのご指摘をいただいた。
高域は綺麗になったものの、残念ながら7MHz帯の通過ロスはほぼ変化がない。
Imp_2

ケーブルの特性インピーダンスは50オームではないから、50オームで終端したときの入力端のインピーダンスは周波数特性を示す。波長ごとに波を打つのが分かる。適当な長さで特性を測り、そこから逆算して、7MHz帯で50オームに対してマッチングが取れるように調整した。この時の長さが、約14mになる。(リターンロス:画像の青の表示)
これと連動するように、通過ロスも低減する。(通過減衰量:黄色の表示)
これで、7MHz用の給電線の出来上がり!


 

Loss

同様に下の写真は、ケーブルの両端にソータバランを挿入してみた。
Loss_2

TG付のスペアナでもう少し分解能よく、データを取って見た。14m長のケーブルで、通過損失が約1.0dB。ちょっと、多い気もするが、これならば、なんちゃってアンテナの給電線として使えるのではないだろうか。ケーブルを手にもって、色々動かしても、特性に変化はない。これを実際のアンテナに試して見たい。どなたか、追試されたし。

【2024/1/31追記】================

FPさんからコメントをいただいて、追試をして見た。
ケーブルの特性インピーダンスを測定する方法として終端抵抗を可変して、周波数帯域の全域でリターンロスがフラットとなる終端抵抗値を求める。これが、ケーブルの特性インピーダンスとなる、という測定方法。原理は前述のインパルスを入れて反射が小さくなる点を求めるのと同じ原理だ。

129ohm

このように39オームにした時にフラットにはなるが、この時のリターンロスは7dBしか取れない。原因は何だろうか???

39ohm

14m長のツイストペアケーブルで、7MHz帯で最良となる終端抵抗値を求めてみた。この時、リターンロスは30dBを越える。ケーブルの分布容量?や、諸々を含め7MHzで50オームに近くなったということのようだ。

これらの事象をどう見るのか?

 

 

 

| | コメント (2)

2025/01/06

TS-950SDXを復活させる

新年最初の事始めの記録を残しておく。

暮れから風邪をひいてしまいすっきりしない。熱は出なかったものの、咳→のど→鼻水、とフルコースをやって、やっと普通に近くなった。鼻がきかないと酒がうまくないのには困った。まあ、毎日飲んではいたのだけど。
昨日の休み最終日にはSSBもやったよ。声が引きつっていたのだけど・・・・。

Ts950sdx_1

ー・・・ー

30年ほど前に、展示品の新品を安く?手に入れた。それから、色々あったのだが、何年か前にケンウッドでオーバーホールしてもらった。2nd PLLのトリマーコンデンサーの摺動部が接触不良とのこと。使っていると段々送信レベルが落ちてくる。自分でも突っついて見たがよくわからなかったので、修理をお願いした。原因はこれだという。一応、動作しているので探しにくい。その後、2か月ぐらいかけて様子を見てもらったので、多分不具合は出尽くしているのではないかと思う。

ということで、使える状態ではあるが、何せ、重い。取り扱いが不便なので使われない状態が続く。ちょっと思うところもあって、こんな古い機械を持ち出して見た。数年前にCATのインタフェースDATA通信用のアナログインタフェースを作ってあった。ただ、CATがうまく制御できないようになっていたので、今回はオシロで波形を眺めたり突っついていた。USB IFをCH340からCP2101に変えたりとやって見ても上手くいかない。どうも、インバーターの74HCU04を74HC04に替えたらうまく動くようになった(気がする)。アンバッファータイプだとドライブしきれないのか??。波形を見る限りは、うまくドライブできているようには見えるのだが・・・・。

お決まりの、USBアイソレーターとコアは巻いている。無くてもほぼほぼ大丈夫だが、おかしい?時があったような気がしたので、お呪いで入れてある。

①TS-950SDXのIF(中間周波)出力からSDRにつないでみる
 RSP1Aをつなぐつもりだ。先ずは、FTdx-10をつないでみると、受信できる。8.830MHzにすると、常に受信周波数がココに変換されてくる。ただ、逆変換になるようで、LSBを聞くためには受信機をUSBにする必要がある。
ここはもう少し追及してみたい。現用機としてはウォータフォールやCWスキマ―が欲しいところ。

②CATコントロール
 一応動いた。メインダイヤルの周波数データの転送は、ダイヤルを回し終わると送信される。追従が遅いようにも感じるが実用上は問題ない。PCからの制御は違和感はない。

CtestWin、WSJT-Xで問題なく動いた。

③データ音声入力
 以前作ったトランスで直流をアイソレーションした物で問題なく動作する。正確にはモニターしていないが、送信に100Hzにハム等が乗らないか気になるところ。時々、こういった電波を見かけるので。あとは、送信レベル。ALCを少し降らす程度でよいはず。
リニアにもつないだが、問題は無いように思う。入力レベルは、裏面のデータ入力端子だが、フロントのマイクゲインのツマミを回して調整をする。

ー・・・ー

一通り動くようになったので、ランニングテスト。

FT8を少しと、NYPをやっていたので、こちらで試して見た。CWでガッツリ。7MHz帯だが、受信が素直に聞こえていいなぁ、と感じる。250Hzのフィルターもあるが、500Hzのフィルターでほぼことが足りた。受信がいいように思う。

最後はSSB。意を決して?、日曜日に出てみた。ヘッドセットも回り込みも大丈夫の様。マイクゲインが足りないので、フロントにマイクアンプを入れてある。もっとゲインが少なくてもいい感じ。このヘッドセットのマイクは低域が出ないし、風邪の治りかけで、声がちょっとハスキー。まあ、何とか大丈夫そうな印象は得た。あと、いつものYAESU機だと、私の声に合わせづらいのか、ずれて呼んでくる局が多いのだが、今回はそれがない。ハスキーボイスのせいか、この機械だと合わせやすいのか、これがいつものSSBとは違った。

古いRIGで使いにくいところもあるが、RIGとしてのポテンシャルは高いものがある。古い機械だが、少し使って見ようと思っている。

Ts950sdx_cat

 

| | コメント (0)

2024/12/27

2024年アマチュア無線総括

さて、今年もこれを書く時期になったか。子供の頃は正月を迎えるワクワク感もあったが、いまではそんなこともない。今年は令和何年だったかを、覚える前に新しい年になってしまう。

今年の無線歴はというと、コンテスト参加が目立って少なくなった。後半はペディションがあったせいで、ボチボチNEWのエンティティーも増加。コンディションに助けられ、10mと12mのFT8による交信数は大幅に増えた。前半はハイバンドのWASを追っかけるも、これが出来てしまうと後が続かない。30mと40mのWASは中々伸びない。

WARCバンドのアンテナが欲しいところ。ステーに沿わせたマルチバンドのダイポールはあまりにも非力だ。12mは40mのリニアローディングダイポールにチューナーを使うことで上手く乗ることが分かった。17mや30mも無理やり乗るのだが、飛びの方はイマイチだ。せめて、専用のRDPでも欲しい。相手が見えないことには、呼ぶことが出来ない。

ー・・・ー

2024_qso

コンテストの参加が少ない割には、総QSO数は昨年より増えた。前半は低調だったが夏以降、ポチポチとFT8をやっていたからだと思う。何といっても10mの局数が増えた。12mもちょっと前までゼロに近い数だったが、こちらも伸びた。

2024_jcc

JCCはここ半年、JARLからのチェックが滞っている。ため込んでしまったので、もう復帰することもなさそう。なので、JCC/JCGも増えないと思う。JARLからくるカードをパラパラと眺めるのは楽しい。やほり、交信記録しかないQSLは寂しい。これなら、LoTWの方が良い。その局の様子が分かったり、興味のあることを伝えるのにはこの媒体が良いと思う。総数自体はhQSLで随分と少なくなった。

2024_dxcc_1
コンディションがいいから追っかけたくなるのは人情。NEWは22の増加。中々、増えないですね。OQRSをやったりしているがcfm出来ていないところも多い。紙QSLが10枚ほどはあるが、300には中々手が届かない。来年はどこまで行くかな。

challengeは222増えた。やはり、ハイバンドの伸びが凄い。6mも移動運用の時に南米が3局出来た。北米もやりたいところだが、縁がない。

2024_was

WASは17mが完成したぐらいで、30m、40mはほとんど伸びない。

2024_waz

WAZはどこか増えたかな?。ほとんど変化が無いように思う。

2024_vucc

VUCC、昨年まではあまり気にしていなかったが、GreenCubeの恩恵でいくつか増えた。IRKさんに教えてもらって出られるようになったが、運用できたのは2週間ぐらい。衛星の寿命が尽きて、おしまい!

ー・・・ー

コンテストの参加と結果の備忘録。
◆1月
・オール埼玉:7MHz 県内1位
・WW 160m:不参加
◆2月
・関東UHFコンテスト:AM 3位
・KCJ TOPバンドコンテスト:6位
・ARRL DX CW Contest: SOULP JA 6位
・広島WASコンテスト:県外3.5MHz 4位
◆3月
・参加なし
◆4月
・JIDX CWコンテスト:不参加
・ALLJAコンテスト:XAM 全国1位
◆5月
・東京コンテスト:都外電信電話オールバンド1エリア 1位
・WPX CW コンテスト:不参加
◆6月
・山梨コンテスト:不参加
・AA CWは不参加
◆7月
・6m&Down コンテスト:XA 関東3位
・UECコンテスト:不参加
◆8月
・フィールドデーコンテスト:JJ2JQF/1 MMで参加 1位
・KCJ:不参加
◆9月
・XPO記念コンテスト:未発表
・愛・地球博コンテスト:不参加
◆10月
・全市全郡コンテスト:XAM 未発表
・千葉コンテスト:不参加
・東京CWコンテスト:固定局 都外 7M 未発表
◆11月
・QRPコンテスト:7MHz自作 未発表
・多摩川コンテスト:不参加
・東京UHFコンテスト:不参加
・CQ WW DX CWコンテスト:SINGLE-OP ASSISTED ALL HIGH 未発表
◆12月
・ ARRL 10m contest:CW 未発表

 

| | コメント (0)

2024/10/17

電源ケーブル

前から気になっていた。

ACAGでの出来事。IC-9700のCWでRunしているとフルパワーの50Wが出ていなくて、出力が90-80%ぐらいを指示していることに気がついた。

発電機を持っていないので、車の室内は全てDC12V系で動作するようにしてある。この12V系はバッテリー直結なので、負荷によって電圧は変動する。エネルギー補給の意味もあって、コンテスト中は車のエンジンはかけっぱなしだ。この状態だと、少なくとも12Vの後半の電圧が得られる。(通常は13V台)

電源電圧が下がると出力が出ないことは認識している。ただ、エンジンをかけていれば問題はないはずだ。おかしい!。電源周りの接続を確認すると、各コネクター類、電源ケーブルのヒューズは発熱は無いようだ。Rigの電源コネクターが若干熱を持っている気がした。ただ、触れないほどではない。

以前、固定局で使っている電源ケーブルの中間ヒューズフォルダーが溶けたことがあった。YAESU製か、ICOM製か忘れたが、メーカー純正の物だ。ネットとかによると、この事象は良くあるみたいで、その後、ヒューズフォルダーの物が変更されている。(今回は改善されたヒューズフォルダーがついている)これになって、少しはマシになったみたいだ。

IC-9700は効率がいいので、最大でも15A程度。HFの固定機は20A以上流れる。このヒューズフォルダー(30Aのヒューズが入っている)でも心もとないが、Rig端のコネクターも挿入圧が弱くて、さらに心もとない。今回もこれを接続しなおして、事象が改善した。もう少し、しっかりとした、コネクターに交換したいところだ。

固定局では、安定化電源の電圧を規格内で少し高めに設定している。Rig側の電圧計で見ていると。送信すると電圧ドロップがあるからだ。

移動局だと、この技が使えない。以前、DC12V入力の13.8V出力のインバーターを導入したことがあった。これだと、電源電圧に余裕が生まれていい。ただ、50MHzにインバータのノイズが乗ったので諦めた。簡単なフィルターは入れてある。もう少し、突き詰めれば何とかなったかもしれないが、それ以来チャレンジしていない。

前置きが長くなったが、少しでも電源ドロップを改善しようと、以下の2点を対応した。

①ケーブルの余長を最低限に切る詰める。

②マイナス側のヒューズを削除。

この②がなぜ入っているのか理解できない。メーカー製のケーブルには必ず入っているので意味があるのであろうが、理解が出来ない。理由がおわかりの方は教えてほしい。

マイナス側にヒューズが入っていると、負荷変動により電圧が生じる。複数のRigを使っていて、このRig同士がPCやアンテナ系でマイナス側が共通になっている。マイナス側のヒューズ間で発生した電圧により、PC等を経由して電流が流れ込む。これは良くない。最悪、機器を壊すし誤動作のもとになる。以前から気になっていたのだが、今回の事象があって、削除することにした。

①はもったいない、という性格的な理由で短くできなかった。20A近くも流れるルートなので、長いのは良くない。思い切って、切り詰めた。

さて、効果のほどは、どうかな?Rig側のコネクターの対処は行っていないので、事象は再発するかもしれない。とりあえず、これで、試して見たい。

【対応前のケーブル】

1729127826451

【対応後のケーブル】

1729127826445

| | コメント (2)

2024/02/25

初めてのPOTA

POTA、始めました。ちょっと、思うところがあって、POTAにチャレンジした。POTAのサイトには以前、アカウントを作ってある。POTA局を追っかけることをやっていたが、自分でアクティベートしてみたくなったわけだ。

コンテストで移動する設備はあるが、設営に時間がかかる。簡単に設営できることを目的にして、釣り竿でGP?形式にすることにした。短いアンテナでもいいが、やはりよく飛ぶアンテナが欲しい。たぶんロッド長が8m近くあると思う。継ぎ接ぎだらけのボロボロだが、長いグラスロッドを用意した。

1708868321941

1708868322002

釣り竿は車の屋根に取り付けてある、足場鋼管の取り付け金具に差し込んであるだけだ。意外とこんな物でも安定している。垂直部のエレメント長は10.5m。釣り竿だけでは長さが足りないので、もう1本、水平のロッドをつけてエレメントをそれを経由することで長さを稼ぐ。このあたりはスマートさに欠けるので、もう少し何とかしたい。地線側も10.5m長のグランド線を2本用意した。線径は0.4mmぐらいの電話のジャンパー線だ。今回は後ろの生垣に沿わせて、1mあまりの地上高を稼ぐ。

1708869648388

今回はエレメント長で共振点のマッチングを追い込むのではなく、このAT-100という中華製のオートチューナーで済ます。このチューナー優れもので、5Wぐらいのパワーでも広範囲に素早くチューニングを取ることが出来る。

1708868321709

TRXはIC-705を使う。実はこれでFT8をやるのは初めて。CAT制御、受信信号まではすぐできたのだが、送信波が出ず悩んでしまった。最後にはTRXが壊れている、と判断したのだが、念のため他のPCでやってみると、ちゃんと送信波が出るではないか!。

PC側のCODECを見ると仮想CODECのドライバーが入っている。これをFT8では使用しないのだが、こいつが悪さをしていたようだ。こいつを削除したら送信波が出るようになった。これに気がつくまで、2日を要す。なんてこったww。
これで動くようになったが、車載で試験すると、送信出力が5Wを越えると、またまた音声CODECに回り込んで、PCのドライバーが外れてしまう。こちらは定番のUSBアイソレーターを入れて解決。まあ、新しい構成だと色々なことが起こる。

ー・・・ー

Screenshot_20240224140831076_comandroidc

土曜日の時間のない中、AKC向けのアンテナ材料を購入したついでに、ここへ行ってみた。初めてのPOTAだ。運用時間50分で40qできた。
信号のSNRを見比べると、相手より10dBほど悪いときもあるが、全体的には相手と同じか、数dB悪い程度だ。十分に使えそうだ。10Wの出力でフルサイズのアンテナの組み合わせはよく飛ぶ。最近7Mに出ていないこともあって、たくさんの方に呼んでいただいた。これは面白い、癖になりそうだ。

お相手いただいた皆様、ありがとうございました。

 

| | コメント (0)

2024/01/29

クリッパートン島 TX5S 祭り

何だかんだと言って、参加しました。約1週間にわたっての追っかけでした。

クリッパートンと言えば、リニアアンプを思い出す。たしか、572Bの3パラで小型で廉価なアンプだったような気がする。誰かが、この島を見つけてきて、NEWエンティティーと言って、大々的にペディションをしたような。残念ながら、この時は交信していない。たぶん無線を休止していたのではないかと思う。

今回、JA向けにサービスしている時間帯が限られているので、中々暇人でないと追っかけできないことが、わかりました。幸い?、テレワークを活用してポチポチと(?)。

最初のころのFT8、そしてCWは凄いパイルでなかなか抜けません。皆さん凄いですね。最後まで、15mが出来ず、SSBでかなり粘ってしまいました。どこを受信しているかが分かってもパイルが凄くて抜けません。もっとも、ボイスメモリーのボタンを押すだけですが。最後に15mもFT8に出てくれたので、高めのDFで比較的短時間で取ってもらえました。このパイルもすごかったです。

昨年のブーベよりは地理的条件が良かったので、たくさん埋まりました。17mのFT8は送信を止めた後、しばらくして応答があったのですが、画面を見ていなかったので、随分あとに応答したのですが、ダメでした。80mは、寒い中アンテナを展開するのが億劫で諦めました。

お祭りに参加できてよかったです(笑)

Tx5s_clublog

Tx5s_lotw

※今年は寒いのでWW160は参加しませんでした。アンテナを展開してやってみたい気持ちはあったのですが、寒さに断念しました。コンディションの方もパッとしなかったようです。【備忘録】

| | コメント (0)

2023/12/25

2023年アマチュア無線総括

ちょっと早いが、今年の無線活動を振り返って見た。

何といっても、3月末で勤務体形が変わったこと。とは言え、その後やっていることは変わらない。ご褒美?で3月の1ヵ月間の休みをいただいた。色々なことをこなしたのだが、一番はこれ。この後、気が抜けたように、無線の方はちょっと遠ざかった感じ。とは言え、目ぼしいコンテストには参加しているので満更でもない。

復活したのは、9月から。HFハイバンドのコンディションが良いと聞いたのと、新しいTRXのFTdx-10を購入したこと。全然、これが欲しいとは思わなかったのだが、ひょんなことからハムフェアーでこれを買ってしまった。まあ、いくつかの不満があるがよくできた無線機だと思う。

11月のペディションラッシュもあって、ここからDXのNEWの獲得が続く。一方、コンテストの方では、ALLJAのXAMで棚ボタ式に1位をいただいたこと。色々な、ハプニングの結果だが、まあ、それも実力のうち(??)だから、素直に嬉しい。まあ、勝てなかったコンテストも多かったし、改めて難しいと悟った。CWの方は相変わらずの下手くそ。国内は何とかごまかしが効くが、DXの方はサッパリ。これではいかん、何とかせねば・・・・。

2022年の総括はこちら

ー・・・ー

2023_jcc_2

QSO数は、前半はほとんどやっていなかったことが響いて減。前半は3月の旅行の影響で司馬遼太郎の文庫本を読み漁った。その後、SO2Rのインタフェースの半田付けなどやっていたように思う。老眼できついのだが、久しぶりに本にのめり込んでいた。これはこれで、楽しい。

2023_jcc

JCCの方は、十ちょっと増えた。これは自然体では増えないと思う。積極的に追っかけをしないとダメだ。今のところ、その元気が出ない。

 

2023_dxcc_2

DXCCの方はと言うと、NEWが20増えた。これも11月前後のペディションによるところが大きい。それ以外に、紙QSLのNEWが10ぐらいはある。近場とかはこのコンディションに恵まれてハイバンドを中心として埋まった。ブーベも中々できなかっが後半に18MHzのCWでやっとできた。たしか、関東UHFコンテストを跨いでのペディションで、コンテストに行っていても気が気でなかったのを思い出す。まあ、落としたペディションも多いが、後半は疑問に思いながらも、本能の気の向くままメンコ集めに勤しんだ。OQRSも結構支払った。なんてこった。

challengeの方は80ぐらいも増えた。こちらもペディションによるところが大きい。しかも、長期にわたって出ているから、バンドを総なめ、なんていうエンティティーも多かった。

【追記】
最後、1週間でOQRS分が増えた。NEWが2つ増えて、261。challengeの方は1069から1090と大幅に増えた。大晦日の日が変わる前の直前?にあがった。VU4とVU7が大量に上がったので増えたw。

2023_was_2

WASは、10mと12mで出来た。こちらも、ハイバンドの好調による。12mは最初のころは、ステー代わりに張っているDPでやっていたが飛ばない。その後40m用のリニアローディングダイポールにチューナーをかますことで乗ることが分かってこれを使った。やはり、空中高く展開しないと飛ばないということを再認識した。なので、30mと17mは飛ばない。何とかしたいのだが・・・・。

その17mもあと2つまで迫ったが、全く埋まる気配がない。30mの方は、絶望的。ローバンドのコンディション上昇に期待するしかない。40mも進捗がないなぁ。

【追記】
17mのWvが出来た。なので、残りはMSのみ。住んでいる人が少ないんだね。あと一つまでにこぎつけた。

WASもできてしまうと、つまらない。埋まっていないときは、探しながらWを拾う楽しみもあったのだが。

2023_waz

WAZの方もどうだろうか。バンドごとに追っかけていないので、よく分からない。

2023_vucc

VUCCはどうかな。追っかけるほどの設備もない。

ー・・・ー

コンテストの参加と結果の備忘録。


◆1月
・オール埼玉:7MHz 県内1位
・WW 160m:Single Operator Assisted Low Power JA 3位
◆2月
・関東UHFコンテスト:AM 1位
・KCJ TOPバンドコンテスト:不参加
・ARRL DX CW Contest: SOULP JA 6位
・広島WASコンテスト:県外7MHz 2位
◆3月
・参加なし
◆4月
・JIDX CWコンテスト:AB 12位
・ALLJAコンテスト:XAM 全国1位
◆5月
・東京コンテスト:都外電信電話オールバンド1エリア 1位
・WPX CW コンテスト:不参加
◆6月
・山梨コンテスト:不参加
・AA CWは不参加
◆7月
・6m&Down コンテスト:XA 関東5位
・UECコンテスト:7MHz 3位
◆8月
・フィールドデーコンテスト:JJ2JQF/1 MMで参加 1位
・KCJ:不参加(HAMフェアーとブッキング)
◆9月
・XPO記念コンテスト:7MHz 2位
・愛・地球博コンテスト:不参加
◆10月
・全市全郡コンテスト:XAM XA全国4位 XAM全国3位
・千葉コンテスト:7MHz電信電話 2位
・東京CWコンテスト:都外 マルチバンド 1位
◆11月
・QRPコンテスト:7MHz自作 2位
・多摩川コンテスト:不参加
・東京UHFコンテスト:都外マルチバンド 都外オールバンド1位
・CQ WW DX CWコンテスト:SINGLE-OP ASSISTED ALL HIGH 7位
◆12月
・ ARRL 10m contest:CW 9位

前半の不参加が目立ちますね。参加しても、勝てないのが続いてます。

コンテストの方も、オペ技術もあるけど運用場所の要素が大きい。それに加えて、運用技術が必要。究極まで行くとSO2Rは必須であろうけれど、そこまでに至っていないので、やることは多い。

オールバンド用の設備も徐々に整いつつある。けれども、体力?の方が言うことを効かなくてフル運用ができない。こちらの方は、衰えていく一方だし、中々改善は見込めない。まあ、自分のできる範囲でやるしかない。いつまで続くかわからないが、自分で楽しめるうちはやってみたい。

ー・・・ー

AKCの144MHzと430MHzのアンテナ製作をしたり、2.4GHzのセットを構築したり、それなりに色々できたと思う。前述の通り、ちょっと旅行はインパクトがあり、これまた行ってみたいと思う。少しの時間でも行けるようには思うが、予定を組まず思いつきの行き当たりばったりがいい。行ってみたいところは、いっぱいある。

さて、1年も終わろうとしているが、来年はどんな年になることやら。まあ、一年を無事終われたことに感謝したい。

| | コメント (0)

2023/05/17

アンテナ切替器 for FT-991

事の起こりは、ALLJAコンテスト。今回、初めてマルチバンドにエントリーした。このとき、160mのアンテナが調子悪くなり調整すると、バンド切り替えを間違えて測っていたり、コンテスト中も6mで出るときに15mのアンテナにしたり、この逆をやったりと、手動のスイッチでは限界を感じていた。思い立ったらと、Rigのバンド切り替えに連動して、切り替わるアンテナスイッチを作ることにした。

もう一つの理由は、160mのエレメントと80mのアンテナのエレメントが平行になると干渉することも経験した。効果があるかどうかわからないが、今回の切替器は同軸の外皮側も切り離すようにした。スイッチの周波数特性的には不利だとは思うが、6mまでを切り替えられれば良いのでなんとかなるだろう。今回はこんなことから、組み立てを始めた。

 

1684322094831

最終形まで考えないうちに始めるので、スッキリとはまとまらない。最後は100均のタッパーに入れることにした。

1684322094891

左の赤いLEDは各バンドが選択されたときに点灯する。160mから6mのWARCバンドを含む10バンド分デコードする。WARCバンドは使うことはないと思うのでおまけ。7バンドと6ポートが全部、任意に選択することができる。例えば、20,15,10mのマルチバンドをポート1に選択したい場合は、その分、ショートピンを挿せばいい。こんな使い方はないが、1つのバンドを2つのポートに割り当てることもできる。

スイッチ部と制御部の間にはシールド板を入れた。誤動作防止を期待しているが効果の程は??。

 

1684323221324

写真ではわかりにくいが、同軸の外皮側も切っている。リレーを銅テープで覆っているのはシールドというよりも信号ラインのストリップライン化を意識している。今回は同軸の芯線側が空中で配線しているが、これをプリント基板のストリップラインを形成すると特性が改善される。十文字先生のアイディアだ。1200MHzでも使えるとしているが、ロスが増えるので実用範囲は430MHzまで。これならば十分使える。150円のリレーでここまでできると嬉しい。今回のリレーでは100W程度は使用可能だ。KWととなると周波数等性の良いリレーは難しい。

1684321226304

1684321226301

バンドでコード部は大したことはないが、バンドとポートの紐づけを切り替えるショートピンの部分の配線が大変だ。マイコン式とも思ったが、このポートの紐づけUIの良いアイディアがない。これがうまくできれば配線の方は簡略化される。量産するならばこの方がいいと思う。

部品はチップ部品を多用している。細かい作業だがこの方が配線は楽だ。

1684321552338

これが回路図。最近は面倒くさいので手書きばっかり。以前はちゃんとCADで書いていたのだが・・・・。

コメントするならば、電波の回り込みを想定して、リレー部はフォトカプラーで分離できるようにして外部からの12Vで駆動できるようにしている。プラス側がけではなく、グランド側を分離するのが肝だ。回路のグランドはRig本体のグランドなので、ここに電流が流れると誤動作の元となる。USBインタフェースもこのあたりが弱いのでUSBドライバーがリセットしたり、PCが固まったりと悪さをする。

今回の回路では分離することもできるようにしたが、Rigの電源でも動かせることができる様にスイッチを設けて切り替え可能とした。このあたりは実践で確認する必要がある。

あとは、おまじないの470pF。トランジスターのBE間のはよく効く。これより大きくする必要もないし、大きすぎると弊害もありそう。デジトラにすればスッキリするが、この部分にコンデンサーを挿入することができないので、敢えてバラで組んだ。あとはC-MOSのゲートにも入れてある。こちらはおまじない。

ー・・・ー

特性を取ってみた。

ロスは6mで-0.12dB程度。リターンロスは-34dB程度(VSWRで1.03)。アイソレーションは-40dB程度取れているので十分の特性だ。

2mではロスが-1.3dB程度と大きくなる。リターンロスは-20dB(VSWRで1.2)ぐらいは取れているので使えないことはない。アイソレーションも-20dBぐらいはあるのだが80~90MHz付近に共振点があり、極端に劣化する。まあ、6mぐらいまでで使うのが良い。Rigの方も6mまでだから全く問題はない。

今回は別の用途で購入した、nanoVNA-H4で特性を取ってみた。画面は大きくて良い。画像のキャプチャーもPCの制御ソフトの画面で取ってみた。

1684321139106

Ant_sw_for_ft991

Gain_1

Returnloss_1

Isolation_1

1から6までの全ポートを測定したが、各ポート間の差は僅少であり、ほぼ差はない。配置を完全に対称形にしたのでこのあたりは安心できる。

ー・・・ー

さて、この切替器の次の投入はACAGか?。随分先のことだね。でも気になったときにやらないといつまでもできないので、製作して良かったと思っている。一応、これでケリが付いたw

 

| | コメント (2)

より以前の記事一覧