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2025/01/27

電話線(0.5mm径、PVCツイストペアケーブル)はアンテナ接続の伝送路として使えるか?

ちょっと、お遊びをして見た。釣り竿でダイポールアンテナを展開しようとすると、同軸ケーブルが重くて垂れ下がってしまう。1.5D2Vでも使えば良いが、長いのを買うとなるとそれなりの金額が必要となる。
昔ならば300オームのTVフィーダーだが、手には入るがこれも高価だ。で、思いついたのが電話線。電話の屋内工事に使うジャンパー線だ。
これもジャンク品で100m余りを100円で手に入れた。

その昔、仕事で電話用の多対の屋内ケーブルでデータ伝送する実験をしていた。1マイクロ秒ぐらいのパルスを通すのだが、ケーブルの特性インピーダンスが分からない。そこでやったのがパルスジェネレータでインパルスのような短い波形を入力させる。200mあまり先の遠端に可変抵抗器をつけておいて、送信端に反射が戻ってこないように抵抗値を調整する。その時得た抵抗値は100オーム前後。反射がなくなるところが、ケーブルの特性インピーダンスになる。

この時は1マイクロ秒=1MHzぐらい。ケーブル自体はもっと上まで伸びているが、果たして無線で使う7MHzで使えるかは疑問だ。

ペアケーブルは平衡線でそのバランスは、単体では80dBを越える。原理的には、よじってあるので外部からの雑音も相殺して乗らない。また、ケーブルの信号も外部には放射しないというのが原理になる。これを無線周波数帯に使う実例を見たことがないので、何らかの制限があるに違いない。であるが、あえて使って見た。といっても、単体の特性を取っただけだけれども。。。

ケーブルはこれ。

Twist_cable

7Mhz帯用のツイストペアケーブルの長さは、14m程。この長さが、肝?になる。
Imp
下の写真は、ケーブルの両端にソータバランを挿入してみた。
見事に高域の特性の暴れがなくなって、素直な特性になっている。
線路は平衡系、測定器は不平衡。NNjさんからのご指摘をいただいた。
高域は綺麗になったものの、残念ながら7MHz帯の通過ロスはほぼ変化がない。
Imp_2

ケーブルの特性インピーダンスは50オームではないから、50オームで終端したときの入力端のインピーダンスは周波数特性を示す。波長ごとに波を打つのが分かる。適当な長さで特性を測り、そこから逆算して、7MHz帯で50オームに対してマッチングが取れるように調整した。この時の長さが、約14mになる。(リターンロス:画像の青の表示)
これと連動するように、通過ロスも低減する。(通過減衰量:黄色の表示)
これで、7MHz用の給電線の出来上がり!


 

Loss

同様に下の写真は、ケーブルの両端にソータバランを挿入してみた。
Loss_2

TG付のスペアナでもう少し分解能よく、データを取って見た。14m長のケーブルで、通過損失が約1.0dB。ちょっと、多い気もするが、これならば、なんちゃってアンテナの給電線として使えるのではないだろうか。ケーブルを手にもって、色々動かしても、特性に変化はない。これを実際のアンテナに試して見たい。どなたか、追試されたし。

【2024/1/31追記】================

FPさんからコメントをいただいて、追試をして見た。
ケーブルの特性インピーダンスを測定する方法として終端抵抗を可変して、周波数帯域の全域でリターンロスがフラットとなる終端抵抗値を求める。これが、ケーブルの特性インピーダンスとなる、という測定方法。原理は前述のインパルスを入れて反射が小さくなる点を求めるのと同じ原理だ。

129ohm

このように39オームにした時にフラットにはなるが、この時のリターンロスは7dBしか取れない。原因は何だろうか???

39ohm

14m長のツイストペアケーブルで、7MHz帯で最良となる終端抵抗値を求めてみた。この時、リターンロスは30dBを越える。ケーブルの分布容量?や、諸々を含め7MHzで50オームに近くなったということのようだ。

これらの事象をどう見るのか?

 

 

 

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2025/01/13

2025 オール埼玉コンテスト

やっぱり、上手くいかない。結構準備したはずだが。今回はTS-950SDXを復活させ、これで臨むはずだった。が、しかし、SSBへ回り込むし、さらに接触不良?があり音が途切れる。これじゃあ使い物にならない。仕方が無いので、開始5分前にFTdx-10に切り替えるというお粗末。こちらも少しSSBへの回り込みがある。従って、これもだましだまし。うまくいかないねえ。

ー・・・ー

2025_st_point

2025_st_rate

2025_st_rate_kako

2025_st_multi

2025_st_mode

今年から、規約が変わって同一バンドのSSB/CWの重複交信も得点になる。苦手なSSBもやらないとダメ、という恐怖心に苛まれる。
ということで、出だしはSSBからスタート。うー、どうもレートが上がらない。失敗したかなぁー。
総局数は微減のほぼ同じ。マルチは少し増えた。17、29、41が残る。まあ、ロカコンだから仕方がないか。
去年の結果とあまり変わらない。SSBも頑張ったつもりだが、こちらも10qも増えていない。

得点はルールが変わったので比較はできないが、どんなものだろうか。IQCも頑張っていたしなぁ。蓋を開けて見ないと分からない。

今年初めのコンテスト、何とかこなすことが出来た。みなさま、QSOありがとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

p.s.

昨日は地元の新年会(非無線関係)。歩いて帰れるので、ついつい飲み過ぎになる。やっと、酔いも醒めたw。

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2025/01/06

TS-950SDXを復活させる

新年最初の事始めの記録を残しておく。

暮れから風邪をひいてしまいすっきりしない。熱は出なかったものの、咳→のど→鼻水、とフルコースをやって、やっと普通に近くなった。鼻がきかないと酒がうまくないのには困った。まあ、毎日飲んではいたのだけど。
昨日の休み最終日にはSSBもやったよ。声が引きつっていたのだけど・・・・。

Ts950sdx_1

ー・・・ー

30年ほど前に、展示品の新品を安く?手に入れた。それから、色々あったのだが、何年か前にケンウッドでオーバーホールしてもらった。2nd PLLのトリマーコンデンサーの摺動部が接触不良とのこと。使っていると段々送信レベルが落ちてくる。自分でも突っついて見たがよくわからなかったので、修理をお願いした。原因はこれだという。一応、動作しているので探しにくい。その後、2か月ぐらいかけて様子を見てもらったので、多分不具合は出尽くしているのではないかと思う。

ということで、使える状態ではあるが、何せ、重い。取り扱いが不便なので使われない状態が続く。ちょっと思うところもあって、こんな古い機械を持ち出して見た。数年前にCATのインタフェースDATA通信用のアナログインタフェースを作ってあった。ただ、CATがうまく制御できないようになっていたので、今回はオシロで波形を眺めたり突っついていた。USB IFをCH340からCP2101に変えたりとやって見ても上手くいかない。どうも、インバーターの74HCU04を74HC04に替えたらうまく動くようになった(気がする)。アンバッファータイプだとドライブしきれないのか??。波形を見る限りは、うまくドライブできているようには見えるのだが・・・・。

お決まりの、USBアイソレーターとコアは巻いている。無くてもほぼほぼ大丈夫だが、おかしい?時があったような気がしたので、お呪いで入れてある。

①TS-950SDXのIF(中間周波)出力からSDRにつないでみる
 RSP1Aをつなぐつもりだ。先ずは、FTdx-10をつないでみると、受信できる。8.830MHzにすると、常に受信周波数がココに変換されてくる。ただ、逆変換になるようで、LSBを聞くためには受信機をUSBにする必要がある。
ここはもう少し追及してみたい。現用機としてはウォータフォールやCWスキマ―が欲しいところ。

②CATコントロール
 一応動いた。メインダイヤルの周波数データの転送は、ダイヤルを回し終わると送信される。追従が遅いようにも感じるが実用上は問題ない。PCからの制御は違和感はない。

CtestWin、WSJT-Xで問題なく動いた。

③データ音声入力
 以前作ったトランスで直流をアイソレーションした物で問題なく動作する。正確にはモニターしていないが、送信に100Hzにハム等が乗らないか気になるところ。時々、こういった電波を見かけるので。あとは、送信レベル。ALCを少し降らす程度でよいはず。
リニアにもつないだが、問題は無いように思う。入力レベルは、裏面のデータ入力端子だが、フロントのマイクゲインのツマミを回して調整をする。

ー・・・ー

一通り動くようになったので、ランニングテスト。

FT8を少しと、NYPをやっていたので、こちらで試して見た。CWでガッツリ。7MHz帯だが、受信が素直に聞こえていいなぁ、と感じる。250Hzのフィルターもあるが、500Hzのフィルターでほぼことが足りた。受信がいいように思う。

最後はSSB。意を決して?、日曜日に出てみた。ヘッドセットも回り込みも大丈夫の様。マイクゲインが足りないので、フロントにマイクアンプを入れてある。もっとゲインが少なくてもいい感じ。このヘッドセットのマイクは低域が出ないし、風邪の治りかけで、声がちょっとハスキー。まあ、何とか大丈夫そうな印象は得た。あと、いつものYAESU機だと、私の声に合わせづらいのか、ずれて呼んでくる局が多いのだが、今回はそれがない。ハスキーボイスのせいか、この機械だと合わせやすいのか、これがいつものSSBとは違った。

古いRIGで使いにくいところもあるが、RIGとしてのポテンシャルは高いものがある。古い機械だが、少し使って見ようと思っている。

Ts950sdx_cat

 

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