電源ケーブル
前から気になっていた。
ACAGでの出来事。IC-9700のCWでRunしているとフルパワーの50Wが出ていなくて、出力が90-80%ぐらいを指示していることに気がついた。
発電機を持っていないので、車の室内は全てDC12V系で動作するようにしてある。この12V系はバッテリー直結なので、負荷によって電圧は変動する。エネルギー補給の意味もあって、コンテスト中は車のエンジンはかけっぱなしだ。この状態だと、少なくとも12Vの後半の電圧が得られる。(通常は13V台)
電源電圧が下がると出力が出ないことは認識している。ただ、エンジンをかけていれば問題はないはずだ。おかしい!。電源周りの接続を確認すると、各コネクター類、電源ケーブルのヒューズは発熱は無いようだ。Rigの電源コネクターが若干熱を持っている気がした。ただ、触れないほどではない。
以前、固定局で使っている電源ケーブルの中間ヒューズフォルダーが溶けたことがあった。YAESU製か、ICOM製か忘れたが、メーカー純正の物だ。ネットとかによると、この事象は良くあるみたいで、その後、ヒューズフォルダーの物が変更されている。(今回は改善されたヒューズフォルダーがついている)これになって、少しはマシになったみたいだ。
IC-9700は効率がいいので、最大でも15A程度。HFの固定機は20A以上流れる。このヒューズフォルダー(30Aのヒューズが入っている)でも心もとないが、Rig端のコネクターも挿入圧が弱くて、さらに心もとない。今回もこれを接続しなおして、事象が改善した。もう少し、しっかりとした、コネクターに交換したいところだ。
固定局では、安定化電源の電圧を規格内で少し高めに設定している。Rig側の電圧計で見ていると。送信すると電圧ドロップがあるからだ。
移動局だと、この技が使えない。以前、DC12V入力の13.8V出力のインバーターを導入したことがあった。これだと、電源電圧に余裕が生まれていい。ただ、50MHzにインバータのノイズが乗ったので諦めた。簡単なフィルターは入れてある。もう少し、突き詰めれば何とかなったかもしれないが、それ以来チャレンジしていない。
前置きが長くなったが、少しでも電源ドロップを改善しようと、以下の2点を対応した。
①ケーブルの余長を最低限に切る詰める。
②マイナス側のヒューズを削除。
この②がなぜ入っているのか理解できない。メーカー製のケーブルには必ず入っているので意味があるのであろうが、理解が出来ない。理由がおわかりの方は教えてほしい。
マイナス側にヒューズが入っていると、負荷変動により電圧が生じる。複数のRigを使っていて、このRig同士がPCやアンテナ系でマイナス側が共通になっている。マイナス側のヒューズ間で発生した電圧により、PC等を経由して電流が流れ込む。これは良くない。最悪、機器を壊すし誤動作のもとになる。以前から気になっていたのだが、今回の事象があって、削除することにした。
①はもったいない、という性格的な理由で短くできなかった。20A近くも流れるルートなので、長いのは良くない。思い切って、切り詰めた。
さて、効果のほどは、どうかな?Rig側のコネクターの対処は行っていないので、事象は再発するかもしれない。とりあえず、これで、試して見たい。
【対応前のケーブル】
【対応後のケーブル】
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コメント
はじめまして。いつも(時々?)楽しく読ませて頂いてます。
電源ケーブルのマイナス側のヒューズですが、リグがアンテナなどでグランド(車のシャーシ)に接続された状態で、リグの電源とバッテリーのプラスとマイナスを逆接続してしまったときの保安と聞いたことがあります。メーカーの意図はわかりませんが、、。
投稿: MAT | 2024/10/20 14:05
MATさん、こんばんは。
中々、複雑なショートモードに対応しているんですかね。
まあ、自己責任ですがマイナス側のヒューズを外して試して見たいと思います。
車のバッテリーと室内にもう一個バッテリーを置いて運用しています。いづれも、バッテリーの保護のため、プラス端子直後にヒューズを入れてあります。これで保護できているようにも思っています。
投稿: JK1LSE | 2024/10/21 18:25