DC-DC Converter for PC
車の中やバッテリーでパソコンが使えるようにしてみた。Lenovo製で非力なPCだがAtomベースのCPUなので比較的省エネのようだ。
必要なスペックは20V2.25Aだ。実測では、内臓バッテリーに充電をしている時で、約1.2A程度。満充電時にPC本体を賄うために、約0.5A程度。このくらいが出せるDC-DCコンバーターを探して見つけたのが、これ。
aitendoで見つけた、モノ。DC/DC昇圧モジュール [M6009-S]
この電源、実際にどれほどの実力か、電子負荷を接続して、確認してみた。入力は13.8V時で、20V1Aも出力すると、フライバックのショットキーバリアダイオードがかなり熱くなる。スペックを確認すると、3Aのダイオードが使われていた。これで、「3A出力」とうたっているが、これではもたない。出力3A時はフライバックのピークではもっと流れるし、これは電流容量であって、発熱の問題は別だ。
本来なら、もう一回り大きなダイオードにして、放熱器を付けたいところだが、欲しい出力は1A強なので、このダイオードで気休めの放熱器を付けることで誤魔化すことにした。
下の写真で、1mm厚のアルミ板を接着剤でダイオードに張り付けた。効果はかなりある。無いよりはましだ。
また、メインのICはスペックを見ると400KHzと高い周波数を使っているが、高効率だ。中華の企業オリジナルのようだが、よくできている。また、SW周波数が高いのもいい。アマチュアバンドにn倍がかぶるのが減るからだ。ざっくりとしか見ていないが、7MHzと50MHzで確認できたのは7140KHz付近の1か所だけだった。問題となるレベルとはならないくらいだが、確認できた。この辺りは使いながら確認しよう。
次に探したのが、これ。最近のLenovoのPCの電源コネクターは、角型になって、コネクター単体を見つけることができなかった。色々ネットで探すと、従来の丸形から角型に変換するアダプターを見つけた。日本のAmazonで入手した。これを切断して使用する。この角型のコネクターの中央に細いピンがあるが、これは電源端子ではなく、センシング端子のようだ。プラス側との間で約500オームの抵抗値を示す。
完成の姿は、これ。これで、車の中でPCが使えるようになった。
| 固定リンク
「電子工作」カテゴリの記事
- Si5351Aを使ってみる(2021.01.31)
- エッチング液を買った(2018.03.29)
- PICを使ったエレキーを作る(2017.03.25)
- DC-DC Converter for PC(2017.01.29)
- FH-2を作る(2017.01.01)
コメント
チョッパ型の昇圧回路なら
出力3A時にダイオードに流れる電流は3Aですよ。
投稿: とおりすがり | 2017/03/27 19:50
とおりすがりさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
チョッパ型昇圧回路の場合、ダイオードに流れる電流は全区間の平均では、出力電流と同じだと思いますが、スイッチ(トランジスター)がOFF時は、ピーク値は、負荷と出力コンデンサーのチャージ電流を合わせると、出力電流を超えると理解しています。思い違いかもしれませんが。
投稿: pocky | 2017/03/27 22:14
リップル程度の話でしたか。
そしたらコンデンサの流入出だけですね。
それとこの回路はフライバックではないですよ。
投稿: とおりすがり | 2017/03/28 20:28