CW TRX V2 今週はIF amp.
回路はV1で実績のある回路だ。9MHz帯のIFでシングルゲートMOS-FETを3段使ったアンプだ。ゲインは1段当たり25dBで合計75dB(実測)を得ている。発振し易いことこの上ない構成だが、フロント面のベタアースと電源及びAGCラインのデカップリングをきっちり仕上げることで回避している。IFTのQが低いことが効いているのか、今回のアンプはすんなりと仕上がった。発振もせず、トラッキンジェネレータを使った調整でも、簡単に調整することができた。安定している。
基板に載せたのは3段ストレートアンプ、AGC回路、Sメータ用ADCレベル変換回路、キャリアOSC発振回路を詰め込んだ。
上の生基板は基板への焼き付けを失敗した作品。この辺りの焼き加減のコツがつかめない。きっと、うまいやり方があると思うのだが、上手く転写ができない。焼き付けた後に、マジックインキで修正している。
下の上手くいった基板のフロント面の画像。ベタアースなので、アースに接続しない穴は大きめのドリルでサラっておく。
ハンダ面に部品実装が終わったところ。パターンが綺麗ではないため、部品実装位置がわからず苦労する。パソコンで画面を見ながら確認していく。レジストが乗っていればハンダブリッジにならないのだが、ハンダが廻ってしまうのでハンダ付けも綺麗に上がらない。流石に最後はめんどくさくなってしまった。
フロント面はすっきりしている。可能な限りSMDをハンダ面に実装している。FETは2SK241(リード品)のSMDである2SK882を使っている。これは、QRPクラブの懇親会で譲っていただいた物だ。リード付きよりも小さくできるので安定度にも貢献しているかも知れない。パターンをメーカに出して作ってもらえば、レジスト、シルク付きで組み立て作業も捗るだろう。
端子は2.54mmピッチのピンヘッダーだが、この青いものは耐熱性がありハンダ付けにも変形しない。手持ち限りで中々手にはいらない。
実は基板にミスがある。OSC用のトランジスターをフロント面のパターンのまま作ってしまった。つまり、ベースとエミッターが逆である。トランジスターを裏返しにして実装している。最初にこの部分を組みたたたのでいきなりガックリときた。結果的に逆だったのこれのみだったのだが、いきなり動かないと落ち込む。OSCとIF ampの確認は終わっている。AGC、ADCは全体を組み立ててから確認しようと思う。
いま時点の回路図を上げておく。未確認の部分もあるので・・・
「V2_TRX_IF20151220_1.pdf」をダウンロード
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