CW TRX V2 まずは、フロントエンド
こんなことをしていた。何度もやるのだが、間が空いてしまうと、忘れてしまい、また最初から。こんなことを、何度か繰り返して、やっとここまでできた。
KiCADである。ユーザーインターフェースは中々優れているのが、ライブラリーとモジュールの関係とか、ファイルやディレクトリー構造がイマイチ理解ができなかった。今回は、なんとなく分かりかけたところだ。
出来上がったCADデーターからガーバーデータで出力し、中華から仕入れた転写シート(黄色いシールの裏紙のようなもの)で、生基板に焼き付けてエッチングした。
焼き付け温度・時間・圧力など、最適値があると思うので、もう少し練習が必要だ。上手く行かなかったところは、油性マジックで修正した。慣れれば、うまくいきそうだ。
高さ制限が厳しいので6mm角の小さなコイルを使った。10.7MHzのIFTだ。巻き直して使ったりもしたのだが、あまり特性が違わないので、オリジナルのコイルにコンデンサーを抱かせて、共振周波数を調整した。入力は7MHz、IFは9MHzとなっている。
フロントのBPFの特性を確認してみた。前回のトランシーバーに使った、10Kコイルとの比較だ。Qがかなり低くて、同じ定数だと、ロスも増える。カップリングを6pFまで増やしてやっとロスが9dB(10Kでは約5dB)裾の特性がかなり悪いが、これで進てみようと思う。
9MHz帯のクリスタルフィルターの特性も確認しておく。前回選別した残りから、共振周波数が比較的近い6個を選んだ。ロスも前回とほぼ同じ9dB。帯域幅も同じ1KHzにセットしている。作りっぱなしで、調整はしていない。
帯域外の特性は、実際にはもう少し減衰量が得られているかもしれない。測定系を吟味すれば正確に測れそうだ。
DBMはHPのショットキーダイオードが2個入りのチップ部品(HSMS-2822)を2つ使って組んだ。コンパクトでこれはいい。鈴商の店じまい前に買った品だ。
アンテナ端から、Xtalフィルターの出までで、トータル-6dBのゲインである。変換ロスや、BFP、Xtalフィルターを総合しての値になる。これらから、J310のポストアンプは約9dBのゲインを得ている勘定になる。前回よりも、フロントのBPFのロス分だけゲインが劣る。
回路図も上げておく。最終的には変更があるかもしれない。「V2_TRX_Front.pdf」をダウンロード
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