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QRP CW Transceiver 9

改良ネタだ。LM386のAFアンプを使っている。簡単で至極重宝しているのだが、ヒスノイズが大きい傾向がある。
これには、皆さん苦慮しているようで、ポップノイズと共にいろんな対策をしている。
私は稲田さん(JR3TGS)のサイトを参考にさせていただいた物を使っていた。まあ、性能的には問題ないが、もっとヒスノイズを低減できないものかと思っていた。

最近はスマホや携帯音楽プレーヤーなど、ヘッドフォンで聞く、ポータブル機器が多い。それに合わせたデバイスがたくさん出ている。イヤフォンで聞くので、それなりにヒスノイズは小さいのではないかと考え、手に入りそうな石を探した。
秋月にLM4880とLM4881の2つが見つかった。この2つは微妙に特性が違うようだが、何が違うのかイマイチよくわからない。どちらも同じようだと思う。(オープンゲインの特性が違うと指摘している方もいるが、どれほど影響してくるのか??)
以前、LM4880がいいと思って秋月に買いに行ったら、ちょうど品切れでLM4881を買ってきた。大した違いはないのでどちらでもいいのだが。

Dscf0586
これが回路図だ。実は、ここに至るまでに問題が。秋月の商品ページにはパッケージは「MSOP」と記載がある。しかし、pinピッチは1.27mmなので「SOP」なのだ。これならサイズだけの問題だが、この石はパッケージが変わるとピンレイアウトが全く異なっている。
サブ基板ができ、再度チェックをする段で気がついた。電源をいれる前で助かったが、レイアウトから全てやり直し。チップ部品も多用しているのでガッカリ。気を取り直して組む立てなおした。

Dscf0580

Dscf0582

Dscf0584
LM4881に載せ替え後の全景。右は取り外したLM386のモジュール。

実は、これも一度失敗していて、組み込んでみてどうもおかしい。音量を上げると音が歪んでしまう。悩んだすえに、LM386に戻して少し使ってみた。
しばらくして、気がついた。単体の実験の時は電源電圧は5Vで試験をしていたが、実機の電源は9Vであることを忘れてそのまま組み込んだため、バイアスが崩れたようだ。絶対最大定格をも超えてしまったが、石は助かった。
そんなことを経て、何回も組み込んだので、リード線を焦がしたり、ハンダがボテボテになったり、見苦しくなってしまった。

Dscf0577
これは、最初のLM386。チップはセカンドソースのNJM386Dだ。


LM4881に変えてみての感想
①パワーは劣る
 5Vのヘッドフォン用の石だから仕方がない。内蔵スピーカーやイヤフォンを鳴らすには十分だ。9V動作のLM386にはかなわない。

②ゲインは少なめ
 これは、設定による。386が40dBでゲイン過多であったので、20dBに設定した。もう少しあっても良いかも知れないが、これで十分。

③ヒスノイズ
 確かに小さい。しかし、ヒスノイズが下がるとIF段と思われるノイズが気になり始めた。2信号特性が良いせいか、バンドが広く感じる。結構混んでいる時でも信号のないスポットに来るとのセットノイズ?が気になり始める。
信号があるとAGCがかかる状態でノイズも低減するのでIFのノイズではないかと思う。トータルでは静かな受信機だと思うが、フロントのアンプを静かにすると次の粗が目立つようになる。
 まあ、これら諸々を考慮すると、LM386でも良いのではないかとも思ってしまう。

④音域
 この定数だと以前より低域が出ているように思う。通信用なので、もう少しローカットでも良い。

⑤ポップノイズ
 この石は、元々考慮されていて、バイパスコンデンサーと入力のカップリングコンデンサーを適切に選べは、低減されている。最近の石はみんなこうなっているようだ。

⑥シャットダウン機能
 最近の石にはこれもみんな付いている。省エネと切替時の音防止のためだ。今回のセットの場合、入力を切替えていないので、切替えノイズは気にならない。切り替えることで、カップリングコンデンサー等の充放電が生じる場合、この機能は有効だろう。今回のようにマイコンで切替えタイミングを作っている場合、適切にシーケンスを組んでやれば、ノイズは出ないはずだ。回路には盛り込んでおいてが、マイコンとは接続していない。

-・・・-
XPOコンテストやAIコンテストなど連休の7MHzは賑やかだ。5Wでも日本中や近海までは十分にかつ簡単に飛ぶ。しかし、飛ばない時は飛ばない。相手のパワーにもよると思うが、他の局との競争や混信には弱い。
10Wの威力はスゴイ。あらためて、10Wはハイパワーだと知る。
一方、0.5Wでも飛ぶ特は簡単に飛ぶ。相手にどのくらいで聞こえているかわからないが、飛ぶときはあっさり飛ぶ。しかし、通常では中々飛ばない。近距離でもDX感を味わうことができる。

パワー可変がついたRigについて。
飛ばない時に意思が弱いので、ついつい10Wに上げてしまう。QRPならば、オーバーパワーだ。人情とはそんなもんで、100Wが1KWになり、それがウンKWになるのと同じだ。だったら、最初が0.5Wならそれで十分DXが味わえると思うのだが、そこまで人間ができていない。俗人だ。


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