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2012/04/21

複同調ストレートラジオ

以前から複同調によるストレートラジオができないものかと考えていた。シンプルだし、音もいい。しかし、放送局が混信してしまい上手く分離できないことが多い。私の住んでいる杉戸町では、信号が強力な順で、文化放送(1134KHz)、NHK第2(693KHz)、NHK第1(594KHz)、TBS(954KHz)、ニッポン放送が受信できる。
AFN(810KHz)やラジオ日本(1422KHz)は普通のラジオでは受信できない。もっとも、TS950SDX+7MHz GPやSONYの通勤用のポケットラジオなら聴くことができる。
文化放送が夜になると強力に入ってくるので、普通のゲルマラジオでは分離できずに混信してしまう。そこで、複同調を考えていた。
とりあえず、基礎実験から。NHK第1(594KHz)を想定すると、かなり良い選択度が得られる。
Dscf0805

文化放送(1134KHz)想定。上の周波数になると分離が甘くなってくる。結合のCが密に利いてくるのだろうか。Cを小さくすれば良いだろう。(径0.4の単線を3.5cm分よじってある)
Dscf0807

VC1とVC2を離調させると、こんな感じになる。スペアナ+TGで見ると一目瞭然なのだが、実際に音で聴いて調整すると結構難しい。
Dscf0806

コイル周りの様子。
Dscf0808

バラック状態。実はRFampの後にUTC7642(LMF-501T相当)を接続して実験していた。ゲイン過剰で歪み&分離が悪くなった。回り込みが相当あり、菖蒲のNHK第2(693KHz)などが混信してくる。こいつは、LM386のampにも、単体で良く混信してくる。入力に100pFぐらいを入れて、落とすほどだ。基板にはUTC7642が実装されている。
Dscf0810

Dscf0809

今日のところのまとめである。最終の回路ではないので、注意して欲しい。
Dscf0811

検波のダイオードは安価なSW用を使った。バイアスを掛けることでゲルマニュームダイオードと同じように使える。
RFampのドレイン側の負荷抵抗はほぼ中点ぐらいになるように調整した。Id=0.5mAぐらい。
文化放送をきちんとチューニングすると、ドレインのスイングですでにサチってしまう。しかし、音を聞いている分にはさほどわからないが、離調させて弱くするとサチらなくなる。

VCの同調はちょっとコツが必要だ。分離は問題なく5局がきちんと分離して、いい音で聴くことができた。帯域を制限するものがないので素直な音で聞こえる。

【参考にしたサイト】
ラジオで学ぶ電子回路藤平 雄二氏


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