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2012/03/25

6石TRラジオキット2

音が悪いので波形を見てみた。VT4(9014D)トランジスタの動作点を調整してみた。R5 100KΩをボリュームに変えてみたところ、220Kにするとクリップする点が改善される。このときC点(コレクター電流)は3.92mAである。変更前は6.9mAだからバイアスがずれていたことになる。もっとも、R5は電源から直接なのでhfeの影響をもろ受けてしまう回路構成になっている。電源が3Vで余裕がないことも原因だろう。

歪みは改善されたが、高域が出てこない。LM386(vcc=9V)と比較すると、音が痩せていて、かん高い。
f特を取ってみた。

VT4のベースにOSC(600Ω)を入力し、SPを10Ωで終端したときの値。ミリバルは600Ωの時のdBm値であるが、絶対値ではなく周波数特性を相対的に見て欲しい。
(C7は取り外している。C6、C9の容量を増やしても聴感上変化はなかった)

200Hz -22dBm
300Hz -21.2dBm
500Hz -15.5dBm
700Hz -13.3dBm
1000Hz -10.9dBm
1500Hz -9.0dBm
2000Hz -7.0dBm
3000Hz -6.0dBm
5000Hz -5.2dBm
7000Hz -4.8dBm
10000Hz -4.3dBm

5KHzに対して500Hzは10dBも落ち込んでいる。
T5トランスの影響であろうか、低域が出ていない。
昔の6石スーパーらしい音がしている。

6tr_1

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