HP8656Bがおかしい
2球スーパの調整をしていたところ、SGがどうもおかしい。1000KHzで出力レベルが50dB程も低い。
しかも、暖まってくると正常になる。
12月の中頃から格闘が始まる。まず、サービスマニュアルを見つけた。さすがHP(アジレント)さん。
まあ、結果は追々記すが、結論は、出力のATTの不良だった。
さあどうするか!

まず、全体をバラバラにして、回路と実際のレイアウトを確認する。サービスマニュアルがなければココまでできない。

これがフロントのATTの減衰特性である。TGの出力が-10dBmであるから、F特もフラットになるはずが、
調子が悪いときはこのように低域ががくっと落ちる。
これは、以前スペアナで経験した、信号線の断線(クラック)に酷似している。
温度変化により、膨張・収縮を繰り返して、特性が変化する物と読んだ。

これが問題のATT。減衰量は正しく切り替わるので、内部のリレーではなく、信号線の断線だと思う。しかも、
入力側のコネクターの部分とセラミック基板の接続部分と推定する。
しかし、完全密封のため見ることができない・・・。
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