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2009/03/15

スペアナ

ますます、エスカレーション
Cimg0437

ついに、買ってしまった。
オークションを見ている内にどんどんエスカレーションして、どんどん測定器が欲しくなってしまう。最初は「テクトロがこんなに安い!」とオシロをget。次は、到底手が出ないと思っていたスペアナ。しかもTG(トラッキング・ジェネレータ)機能付き。SSGも欲しいと思っているけど、TGがあれば簡単にf特も計れるし、リターンロスブリッジを使えば簡単にアンテナのマッチング状態が把握できる。本当に夢のような測定器だ。

ということで、スペアナが欲しくなり、オークションをウォッチする毎日。アンリツ製の比較的新しい?物が出た。時々、立ち上がらなくなる物らしい。新しいので修理を行ってくれるベンダーもある。
オークションでgetを試みる物も、競り合う相手に気後れし、後一歩踏み込めず、断念。

その後も物色して、R3361A(TG付)が目にとまった。「ジャンク」と書いてあるが電源は入るらしい。本文にTG付きとは書いていないが、画像を見る限りオプションのTGが付いている。しかし、程度はあまりよくなさそう。既に製造から20年弱立っているであろう。
その昔、当時スペアナを使って仕事をしていた。最初は主にEMIの測定であった。このときR3361B(アドバンテスト製)が発売になり、自分で気に入って購入した。(会社でのことです)これ以前の、タケダ理研の製品はイマイチだった。何と言ってもHPはNo.1だった。使い勝手も、性能も。しかし、アドバンテストもこのころの製品からやっと使い物になる感じだった。心臓部のYIG?はどこやらのドイツ製だったかも知れないが。
その後も、移動体通信でデジタル変調などもやった。これになると、LOの純度や立ち上がり時間などが問題となり、測定器の精度がさらに上がった。
それとともに、測定器自体大きくなり、自宅の部屋に置くにはちょっと考えてしまう。最近はよく知らないけれども、測定器は小さくなったのだろうか。

こんなこともあったので、オークションで見つけたR3361Aには惹かれた。max周波数がBより低い2.6GHzだが、今の自分には十分だ。送信機等であれば3次高調波を測定するため、800MHzぐらいまでの装置開発用になる。

ジャンクということもあり、当初予定した金額もあったのだが、+1万ぐらいになってしまったがgetに成功。なんと、帰りの電車の中から入札であった。

シナ物も順調に届き、テストしたのが金曜日の夜。昔使っていたので何となく操作は分かる。しかし、オシロぐらいしか測定器がないので、どうやって正常性を確認しようかと思い、TGの出力を直接スペアナに入力してみた。
どうもおかしい。800MHz以下のゲインが極端に少ない。

設定のせいかとも思いリセットやCALを実行。入力ゲイン系の2パターンがCALできない。どうもおかしい。ちゃんと動いていないらしい・・・(落胆。。)
TG出力をクリスタル検波器で見てみると、低い周波数でも出力されている。画面で見るような40dB以上も落ち込んではいない。
Cimg0430
(ピンボケです。マクロとAF機能がうまく働かない・・・。以下も同様にピンボケ)

裏ブラを開けてみると、前オーナもトライしたのか、フロントエンドを開けた形跡があった。
金曜日はココまで。


翌土曜日。
ボロを買ってしまったと、後悔の念に呵まれる。
どうしようか、このままオークションに出してしまうか。それとも自分で修理するか。アドバンテストでは古い製品のため修理は受け付けてくれない。
webで色々検索してみる。
Yukio Sekiguchi氏のサイトである。
ココに記載のある(株)コムサーチで修理依頼をしてみようと、メールを書く。
その後も物色してみると、
計測器の掲示板にも情報があった。
「ひょっとして、この低域が出ないのは、基板間の接続の半田クラックか??」
と思い、再度裏蓋を開ける。このとき既に23時ごろ。
前述のSekiguchi氏の症状と同じではないか。低域が出ないのは断線しており、高域はC結合で通るのではないか。40年前に買ったテスターで導通を計ると、LPFとATTの基板接続部分が怪しい。高抵抗だ。LPFもパターンが細いせいか5オームぐらいの抵抗は残る。
早速、コテをあててみる。

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何と、TGからの出力が-10dBmくらいで直線に表示される。

ヤッター!!!

何と、簡単なことであったが、これが原因だった。

アルミのケースに、ガラスエポキシの基板、アルミナ基板のLPF。それぞれ、熱収縮率が異なるので、ストレスがかかり、半田の金属疲労を招くのだろう。
設計ミスといえば設計ミスだが、20年近くも使うことを想定していないのだろう。
webで書き込みがあるくらいだから、このモデルはほぼみんな同じような傾向があるのだろう。

蓋をしめて元に戻ったのが、日曜の午前1時ごろ。

ヤッタ。もう寝よう。

というのは、昨日までで。
今日はいくつかデータを測定してみた。

◆HF帯用のローパスフィルター
Cimg0436

その特性
Cimg0435

◆3el トライバンダーのリターンロス(VSWR)
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14MHzにマーカがある。リターンロス-16dBはVSWR約1.4ぐらいになる。トライバンダーなのに23MHzぐらいにも共振点がある。このトライバンドは28MHzの帯域が広い。デュアルドライブだからであろうか。

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測定器 R3361A」カテゴリの記事

コメント

スペアナR3261Aをヤフオクで手に入れましたが入力レベルが不安定でした。時間が経つと悪くなったりしてました。
いろいろ検索していたらこちらのブログを発見。ATTとLPFの間の不良でハンダごてで解決出来ました。本当に助かりました。ありがとうございました。

投稿: 柳澤孝俊 | 2016/03/19 13:30

柳澤さん
こんばんは。お役に立てて嬉しいです。
どんな機械も傾向不良があるはずです。もう30年近い製品なので欠陥とは言えませんが、半田クラックはこの製品の弱点です。もう一つの弱点は電源のケミコンです。これらをケアすればさらに寿命が延びると思います。虎の子なので、大事に使いたいですね。

投稿: pocky | 2016/03/19 21:33

pocky さん
こんばんは。アドバイスありがとうございます。この前は、何とかお礼の気持ちだけを伝えたくてコメントいたしました。このスペアナもあとどのくらいもつか不安ですが、このブログを参考にさせていただいて修理しつつ楽しみたいと思ってます。

投稿: 柳澤孝俊 | 2016/03/21 17:01

柳澤さん
おはようございます。
とっても便利な機械なので長く使いたいですね。

最近、exJA5GHK/加藤さんに教えていただいたのですが、下記のサイトにR3361Aのサービスマニュアルが置いてあります。
これを見ればかなりのことができそうです。私もPLLのロックはずれは、これを参考にして調整しました。かなりの量ですが、調整される場合は、ご一読をおすすめします。

http://www.ko4bb.com/manuals/index.php?dir=Advantest/Advantest_R3261_R3361/R3261_Service_Manual

投稿: pocky | 2016/03/22 08:16

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